渡り鳥になりたい

最初からミニマリストな理系大学院生(博士課程)の日常

プロポーズが別れの原因 -「結婚しない」と決めた私は結婚適齢期

世間一般には「結婚適齢期」に該当する秋(シュウ)です。理系の大学院(博士後期課程)に在学中の女です。

この春、私は「結婚しない」という選択肢を選びました。

そんな秋の話を聞いてくれませんか?

  

 

3年間付き合っていた大好きな人

こないだの春まで、私には付き合っていた方がいました。

大学の時のクラスメイトで、私と同い年です。

 

包容力があって、思いやりが強くて、一緒にいると落ち着ける人でした。そして笑いのツボが同じで、あーだこーだとたわいのないおしゃべりをする時間が、私にとって何よりも癒しでした。

向こうも同じ想いだったのでしょう。「秋とずっと一緒にいれたらいいのに。」と、ふとした拍子によく口にしていました。

 

交際をオープンにしていたので、周りの友達はほぼ知っていました。

からかわれたり、ちゃかされたり、側から見ても仲の良いカップルだったのでしょう。

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そんな彼は一足先に、社会人となりました。

それなりの規模の製造メーカーで、サラリーマンをしているそうです。

 

ちょうどその時期は私が絶不調で、うつ病を発症して大学も休学していました。

彼からの連絡も完全にスルー、会う約束をしたとしても当日にドタキャンする、彼からしてみれば「面白くない日々」の連続だったのでしょう。

なのに、私を責める言葉は一切なく、ひたすら私を気遣うばかりの彼の優しさに、心底嬉しい反面、とても心苦しかったのを覚えています。

 

私は彼のことが大好きでした。

いや、嫌いになる要因はどこにもありませんので、「大好きです。」の方が正しい表現かもしれません。

 

そして彼が、社会人生活にも慣れた頃です。

「そんなに苦しいんだったら、大学なんて辞めちゃえばいいじゃん」

「結婚しよ、幸せにするから、もう泣いてる秋は見たくないから」

「ずっと一緒にいてくれませんか?」

大好きな人からの、プロポーズの言葉です。

喜ぶのが一般的でしょうか。

 

存在を認めてくれる、という面では確かに非常に嬉しかったです。でも、それ以上に困惑の気持ちが大きかったのです。

その時の私はきっと困り顔で返答したのでしょう。

「ごめんなさい。それは出来ない。」と。

 

彼がそのような言葉を切り出す日が来ることを、私は分かっていました。

彼もそう切り出すと、私が否定の言葉で返すのを分かっていたのでしょう。

お互い、このような日が来ることを分かっていて、でも今が楽しいから目をそらしていた面もあるのでしょう。

 

その日にお別れしました。

見送りの言葉は「ありがとう。」と、少しもの悲しげな笑顔でした。

 

彼の価値観と私の価値観は違うから

彼が求めていたのは「安定」した生活です。

嫌なことがありながらも、身分を保証してくれる会社という存在。家に帰れば妻と子供がいて、働くことの嫌な面を忘れさせてくれる暖かい家庭。

「マイホームを買うのが夢だ」とも言っていましたっけ。

その時点で「持ち家を人生の不必要なもの上位ベスト3に定義づける秋」とは正反対じゃないですか。

 

私は定住をしたくありません。

私は渡り鳥になりたいです(タイトル回収)。

「安定」の面では評価が低いのは承知しています。でも、せっかく翼があるのでしたら、羽ばたきたいじゃないですか。

 

彼が私について渡り歩いてくれるのでしたら、それでも良かったのでしょう。

でも、それは彼の求める生活スタイルとは異なり、彼にとって大きなストレスとなるのでしょう。

会社内での移動もなるべく避けたい人です。安定した収入があるから、転職する理由はどこにもありません。

言葉の通じない国でも暮らせる自信が私にはあるけど、彼は嫌がるのでしょう。

 

年に数回しか会える関係、実はそれが私の一番の理想かもしれません。

渡り鳥の羽休めの場、そういう場を私は求めていたのかもしれません。

でも、彼は「一緒に暮らしたい」のです。

遠距離の方が私には快適でしたけど、彼は「早く終止符を打ちたかった」のは日常会話から分かっていたことです。

 

「私が卒業するまで待ってよ」と言えば、この心地よい時間はもうしばらく続いたのかもしれません。

でも、私は彼が結婚願望が強いことを、もうだいぶ前から分かっていました。

むしろ3年も目を背けてきたのが彼に申し訳ないくらいです。

 

私は彼が「子供が欲しい」という強い想いも知っています。

そこも私と違うことを、私は分かっていて彼にはあまり私の考えを見せないようにしていました。

 

彼も私も、誰も悪くはないのでしょう。

ただ、価値観が違っていただけです。

 

彼は彼の価値観と共感してくれる人と結婚し、子供を設け、暖かい家庭を築くのでしょう。

優しい彼のことです。その様子がリアルにイメージできます。

 

そして私は「結婚しない」という道を選び、1人で歩いていきます。

 

私は私の夢を追い求めますから、あなたもあなたの夢を叶えてください。

大好きなあなただから、あなたの幸せを心より願っています。

 

自分で決めたことだから、後悔は絶対にしない

人の価値観は不変ではありません。

私の価値観も年齢を重ねたら、また違ったものになるかもしれません。

 

でも、どのような未来であっても、「過去の私の選択」を「間違っていた」とは思いたくありません。

そのためには今手元にある、1つ1つの選択肢を、丁寧に考えることが必要となるでしょう。

 

誰かに相談したわけでもなく自分で決めたことですから、この選択を私は絶対に後悔しません。

 

 

特別お題「『選択』と『年齢』」

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あとがき

というわけで、初めて「お題」に挑戦してみました。

どっちみちこれはいつか書きたかったことなので、ちょうどいいタイミングでした。

そして新カテゴリー「渡り鳥の生き方」の創設です、これがある意味このブログの根幹をなす部分かもしれません(もっと後に書く予定だったけど)。

今回は物語の本質ではなかったので、それがどのような生き方か、ぼやかした部分もありますので、いずれまた記事にしたいと思います。

 

ちなみに写真の人物は秋ではありませんよ。フリーサイトよりお借りしております。分かるかとは思いますが、念のため。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。