渡り鳥になりたい

最初からミニマリストな理系大学院生(博士課程)の日常

マニキュアは無いのに除光液はある、化学の観点からアセトンの便利な使い方を紹介する

コメントをもらえたり、引用してもらえたり、ちょっとずつこのブログを読んでいただいた方の反応が目に見える形になってきて、喜んでいる秋(シュウ)です。こんにちは。

そこがSNSと違ったブログの良さかもしれないんですけど(秋はLINEを除いたSNSはほぼやってません)、一方的な情報発信も寂しいものがあるんですよ。特にこのブログなんて立ち上げて一ヶ月もたってないですから、なおさらですね。

 

さて、今回は除光液の話をしたいと思います。

マニキュアを取る時に使うアレですね。でも、秋はマニキュアをする習慣はありません。

なのに除光液を持ってるの?いったい何に使うの?

...と、気になった方はぜひ、最後までスクロールしてってくださいな。  

 

 

私にとってそれは除光液ではなくアセトンである

現在の私の家にある除光液です。特になんの変哲のない、100均で手に入れたものです。 

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裏にひっくり返して成分表を見てみましょう。

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主成分は「アセトン」ということが分かりますね。

売られているものによって含有率は変わってきますが、成分表の先頭に来ているということは、最低6割はアセトンでしょう(一般的に成分表には割合の多いものから書かれる)。

以前に「使いやすい!」と宣伝されていたちょっと高めの除光液は、アセトンが80%でした。

 

私のは安物なので、まぁ6割くらいが妥当だと思います。残りの4割は水ですね。

後の化合物は添加物なので微量です。

ちらっと解説しておきますと、ミリスチン酸イソプロピルとBG(1,3-ブチレングリコール)はアルコールの仲間で、溶液に適度な粘度を与える(肌当たりを良くする)ために配合されてます。

アロエエキスは保湿剤としてよく配合されてますけど、これも多分肌に触れた時の感触を良くしたいのでしょう。

オキシベンゾンは紫外線吸収剤で一般に日焼け止めに入ってるので、除光液に入れる意味はない気がしますが、色素(この場合赤106)で色をつけているので日光に当たることによる退色を防ぎたいのでしょう。

後はアセトンの独特なツーンと来るにおいをごまかすために香料もたいてい入ってますね。私の手持ちのやつはごまかしきれてませんが...

 

秋の専門は化学がベースなんですよ。そこに生物の知識を加えて応用しようというのがざっくりしたテーマです(ざっくりすぎてアレですけど、あんまり専門分野のことを書くと特定されるので...)。

化合物レベルで、分子レベルで考えるのが楽しくって(構造式とか見るとにまにましちゃいますけど、共感してくれる人いないかな?かな?)、こういう日用品でも食品でも、なんでも成分表を見て添加物の意味を考えちゃうのがクセです。

一種の職業病?いや、まだ学生ですけど...

 

で、本題はアセトンですよね。

一言で表すと「有機溶媒」です。いろんな化合物を溶かしてくれる便利なものです。

水にも溶けるし、揮発性も高いしで、研究室内ではそこらへんに転がっています。

次のセクションで具体例を挙げますけど、水じゃ簡単には取れないもの(油類)を取りたい時に使えるってわけです。 

  

除光液(アセトン)の便利な使い方まとめ

実は私が読者登録しているブログでちょうどこんな記事見かけました。 

そうそう、ホント除光液(アセトン)って便利なんですよ。

jhone1123.hatenablog.com

田舎侍さんが運営しているブログで、毎回いろんなテーマにまつわる豆知識を紹介してくださるので、けっこう面白いです。いつもありがとうございます。

食べ物系の話も多いから、深夜に開いた時は「うわぁ... 」と思いましたが...

以下、引用はすべて田舎侍さんの記事からです。

 

・油性ペンやボールペンのインクを取る

 

私がメインで使っているのはコレですね。

普通のマジックです。

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別記事でまた紹介しようかと思いますけど、家にある書類はこのようなプラケースに入れて保管しています。

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秋は忘れっぽいので、全部メモしたいわけですよ。

「今入っているもの」を ケースの表面にリストアップしてます。

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で、当然書類の入れ替わりがあるので、マジックを消したい時もありますよね。

 

油性インクなので当然水では消えません。

え、水溶性インクのペンを使えば良いだけじゃん?と思う方もいるかもしれませんが、水溶性ペンはすぐ取れちゃいますので、こう「保蔵したいもの」のラベルには向きません。

 

手についたインクをとる! 万年筆などでついたインクを除光液で簡単にとることができます。

手に限らず、こういうプラスチックでもガラスでも(窓ガラスをホワイトボードかのようにメモ代わりに使ってます。) 床と服は材質によるので全部とは言えませんが、ティッシュにアセトンを十分量染み込ませて、圧着してしばらく放置してれば少しはマシにはなります。

服の場合は、擦ってもインクが広がるだけですからね?たっぷりの溶剤で溶かすんです。ものによっては色素も溶かすので色落ちしちゃうかもしれませんので、目立たないところで試してからご利用ください。

 

油性ペンのインクを復活させる! キャップに数滴除光液を垂らして蓋をしておけば、インク切れでない限り油性ペンが復活します。

インク切れでないのにペンが書けなくなるのは、液体のインクが乾燥し固体化してしまうからです。

そういうインクの固まりをアセトンで溶かせば、まだインクが流れるようになって書けるというわけです。

 

・接着剤やシールを剥がす

 

接着剤はメーカーによって成分は違いますが、各種樹脂がメインです。 

特殊なものでない限り、アセトンで溶けます。

シールやガムテープを取った後のベタベタもとれますよ。

 

瞬間接着剤の除去! 例えばつけたくない箇所に瞬間接着剤をつけてしまった場合。除光液を数滴垂らして、しばらくしてから拭き取りましょう!

ステッカーやテープを剥がす! ステッカーやテープを無理にはがそうとして、裏のべとべとが残ってしまうことありますよね?そんな時は要らなくなった布に除光液をつけてこすってみましょう。キレイになりますよ!

そうなんですよね。油性インクほど溶解性は良くないので、しばらく時間はおいた方がいいです。

全部溶かすというよりも、剥がれやすくなったところを、物理的にゴシゴシしてキレイにするイメージですね。

 

・その他秋はやってないけど、使えそうなテクニック

 

まぁ、油類でしたらたいてい溶けますって。

瓶の中で乾いてしまったマニュキアを復活させる! 方法は簡単、瓶の中に除光液を数滴垂らし、蓋を閉めて数回ふるだけ!これで乾いたマニュキアが元通りになります!

 ボールペンのつまりと同じ原理ですね。固体になったものを液体に戻すわけです。

 

襟汚れがキレイに落ちる! 取れない襟汚れがには、除光液をガーゼにつけて汚れを軽くたたくとキレイになります。 アセテートやアクリル素材には使えないので注意してください。

襟汚れの主成分は皮脂です。体から自然に分泌される油ですね。油なので効果あるでしょう。 

普通に洗濯洗剤や石鹸でも落ちるので私はやってませんが。

 

靴の裏を磨く! 靴底や側面の汚れって白い靴ならなおさら目立ちますよね。そんな時は綿棒に除光液をつけて汚れた部分をこすってみましょう。真っ白な靴が帰ってきますよ!

外側にある汚れって、ほこりが蓄積して取れなくなったものが多いので効果が薄い気がしますがどうでしょう?靴のクリームも汚れを取るってよりも、新たに上に層を作ってキレイに見せてるくらいですし。

内側のインソールのシミは襟汚れと一緒の皮脂が原因なので、効果はあると思いますよ。

 

注意喚起 : 皮膚に直接付けるのは止めましょう

で、最後に気になったのこれです。

オチとして使っているようなので、突っ込むのもアレですけど...

虫刺されの痒み止め?

蚊に刺されてかゆーい時は患部に除光液を塗ると空気に触れなくなり早く治るとか…

いやいや、それは...

 

まず、除光液を塗ったからって空気に触れなくなるわけはないです。

液体ですし、すぐに揮発しちゃいますし。

 

考えられるとしたら「麻酔作用」ですかね。

かゆみ止めの薬には麻酔作用のある成分が入っていて、それで「かゆい」という信号を止めて感じなくさせるわけです。

アセトンも麻酔作用があるので、効果はあるのかもしれませんが、それを起こすのに必要な量は大量ですからね?

 

というより、アセトンって一応危険物扱いですからね。 

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ほらほら、注意書きには「皮膚に触れないように、手袋もしろ」って書いてますから。

まぁ、こういうやつはたいてい大げさ(クレーム対策)に書くものですし、私なんか毎日のように素手でアセトン使ってますし(本当は手袋すべきでしょうけど...)、皮膚からの吸収で悪影響ないというデータも報告されてますけど...

 

少なくとも体に有用なものではないので、積極的に皮膚に塗るものではないですからね(って、最近はアセトンフリーの除光液も出てきてるし)。

後、飲み込んだり、目に入ったりしたら、害はありますから注意してください。

 

あとがき

なんだかんだ、理系らしい記事を書いたの初めてですね。

こういう話が好きなので、書いててちょっとテンションが上がってます。笑

そのうち「理系学生」やら「サイエンス」やらのテーマも増やす予定ですので、興味のある方はぜひまた来てくれたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。